ナットウの効能


ナットウには以下のような効能があるそうです。

soybean-s.gif (1147 バイト) 心筋梗塞、脳卒中それにボケの予防
soybean-s.gif (1147 バイト) 骨粗鬆症の予防
soybean-s.gif (1147 バイト) ガンの予防
soybean-s.gif (1147 バイト) 有害菌に対する抗菌作用
soybean-s.gif (1147 バイト) 消化の促進と整腸作用
soybean-s.gif (1147 バイト) 美容とダイエット効果、更年期障害の軽減
soybean-s.gif (1147 バイト) 納豆菌健康法 (準備中)
soybean-s.gif (1147 バイト) 究極の自然食品 納豆
soybean-s.gif (1147 バイト) ペットの健康管理に?

soybean-s.gif (1147 バイト) 心筋梗塞や脳卒中それにボケの予防

ナットウキナーゼ [nattokinase] は、現 倉敷芸術科学大学の須見洋之教授が1990年にシカゴ大学で研究中に発見した、納豆のネバネバに含まれている酵素(キナーゼ)で、血栓を溶かす酵素だそうです。血液の流れを妨げる血栓は、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症など引き起こしますし、老人のボケ(痴呆症)も、日本人の場合は60%が血栓症が原因だそうです。

納豆のにおい成分であるピラジンは血栓が出来るのを防ぎ、ナットウキナーゼは血栓を溶かしますので、心筋梗塞や脳卒中を予防するそうです。。また大豆に含まれているレシチンやリノール酸は血液を浄化し、大豆の蛋白質は血管の弾力性を保ち、その結果、心臓病、脳卒中や高血圧などが防げるそうです。したがって、納豆を常食することにより、これらの成人病が予防されると考えられます。

血栓溶解剤として使われている、尿から抽出した「ウロキナーゼ」という酵素は、1回分、約20万円もする上、30分程しか効果が続かないそうです。ところが「ナットウキナーゼ」は、効果が8時間も続き、 納豆を100gほど食べるだけでよいといわれています。 ただ、この「ナットウキナーゼ」は熱に弱く、70℃以上では効力を失うそうですので、生で食べるのが一番のようです。

なお、須見教授によると、脳梗塞や心筋梗塞など、いろいろな血栓症は、朝の10時それも月曜日に多発するそうなので、日曜日の夕食に納豆を食べるのが、一番予防には効果的そうです。

ただし、ワーファリン [warfarin] という、心臓病などに対して使われる抗血栓剤を使用している場合は、ビタミンK2がワーファリンの薬効を阻害しますから、納豆は避けたほうがいいそうです。納豆の他にビタミンK2を含み、食べることを避けるべき食品としては、キャベツやクロレラなどもあるそうです。

納豆には血液を凝固させるビタミンK2がきわめて豊富に含まれていますので、網膜中心静脈閉塞症(網膜の静脈に血栓が出来て、眼底出血を引き起こしたりする病気)の患者さんには、ワーファリンの効果を弱める納豆は禁物と考えられていたそうですが、納豆には血栓を溶かすナットウキナーゼと、血栓の生成を予防するピラジンが沢山ありますが、それらの効果に着目して、ワーファリンの代わりに納豆を週に2回ほど食べさせたところ、効果があったというレポートもあります。 (ゆほびか 98年3月号 など)

なお、アメリカでは、2万人の男性の医師を対象にした、1989年のハーバード大学の研究で、1日おきにアスピリンを1錠飲むと、血栓による心臓麻痺を44パーセント低減できる、という報告がありますが、最近の研究では、アスピリンでなくとも、大豆を毎日食べるだけで同様な効果がある、と言われています。アスピリンには溶血性があり、健康な人でも、飲むと胃から出血するといわれていますから、常用は避けたほうがいいかもしれません。

日本でも、厚生省と岐阜医科大学の、高山市の市民3万1千人のうち、男1242名、女3596名を対象にした共同研究によると、大豆食品を沢山食べる人ほどコレステロール値が低いことが判明したそうです。

肉食を減らし、大豆食品を常食するだけでもこれだけの効果があるようですから、大豆よりはるかに優れた食品である納豆を常食すれば、素晴らしい効果があることが見込めると思います。

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soybean-s.gif (1147 バイト) 骨粗鬆症の予防

骨は、ガンマーグルタミン酸と呼ばれる特殊なタンパク質がカルシウムと結合して作られますが、ビタミンKは、その仲介役を努め、骨の形成を助けるそうです。自然界で得られるビタミンKには数種類あり、Kは海草や野菜、レバーなどに含まれていますが、Kはチーズや味噌などの発酵食品に含まれています。中でも納豆には、100グラム中870マイクログラムという桁外れに多量のKがあるそうです。

骨粗鬆症の人と、そうでない人を比べると、血中のビタミンKの濃度には差がありませんが、Kの濃度は骨粗鬆症の人のほうが低く、そうでない人は高いという報告があります。また納豆のネバネバの素であるポリグルタミン酸は、腸管からのカルシウムの吸収を助けるという報告もあるそうです。

次の表は骨粗鬆症によって起きる大腿骨頚部(太股の付け根)の骨折の年間発生率が高い県と低い県、それに主要都市の一世帯当たりの年間納豆購入額をあらわしています。

骨折が少ない 骨折が多い
県(地方)・都市 年間納豆購入額 県・都市 年間納豆購入額
東北地方・仙台 5246円 京都府 2415円
北海道・札幌 4331円 大阪府 1515円
茨城・水戸 8036円 兵庫県・神戸 1281円
栃木・宇都宮 5578円    
群馬・前橋 5580円    

一世帯当たり、年間納豆購入額は全国平均が3170円ですが、富士山を境に東高西低で、最高は水戸の8036円、最低は和歌山の1043円です。納豆を良く食べる地方ほど骨折率が低いことが統計的に認められましたが、納豆が骨粗鬆症の予防に役立っている、といえるかもしれません。(ゆほびか1998年3月号、毎日新聞朝刊平成6年7月25日)

なお骨粗鬆症について、もうすこし詳しい情報が「骨粗鬆症 (osteoporosis) について」にあります。

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soybean-s.gif (1147 バイト) ガンの予防

カルフォルニアの予防医学研究所のディレクターであるディーン・オーニシュ博士 (Dr. Dean Ornish, director of the Preventive Medicine Research Institute in Sausalito, Calif.)によると、 日本人男性は、アメリカ人男性に比べ、前立腺ガン(prostate cancer)にかかる率は4分の1だそうですが、アメリカに移住すると、日本人男性も前立腺ガンにかかり、死亡する率が急激に上がるそうです。日本に住んでいる日本人男性の発ガン率が低いのは、肉の代わりに大豆食品を沢山食べているからではないかと考えられているようです。これは、大豆に含まれるフィトエストロゲンとイソフラビンというフラノボイドの一種の色素成分による制ガン作用などによるとされています。

南カルフォルニア大学医学部のエイミィ・リー博士(Dr. Amy S. Lee at University of Southern California's School of Medicine)による、ねずみを使った研究によると、大豆に豊富に含まれるイソフラビン(isoflavones)の一種であるジェニステイン(genistein)には、ガン細胞の繁殖を押さえる作用があることが認められたそうです。

またリー博士によると、アジア人が大豆を、アメリカ人の20〜30倍食べることが、乳ガン、大腸ガン、それに前立腺ガンの予防になっているのではないか、と思われるとのことですが、さらに詳しい研究が必要とのことです。 (Journal of the National Cancer Institute April 1988)

1997年のハワイのガン研究所の研究でも、ジェニステイン(genistein)やダイゼイン(daidzein)などの大豆に含まれるイソフラビン(isoflavones)は、子宮ガン(uterine cancer)の予防に効果があるとされています。その他の研究では、腎臓ガンや乳ガンにも効果があるとされているようです。

そのほか、大豆にはガンを防ぐミネラルであるセレンがありますし、食物繊維は腸内の老廃物の排泄を助けますから、大腸ガンの予防に有効だと言われてるようです。

また、大豆そのものだけでなく、納豆菌そのものに制ガン作用がある、というレポートもあります。平成8年9月25日の日刊スポーツ新聞によると「金沢大の亀田幸雄教授のマウス実験では、発がん物質を移植したところ、納豆菌を注入したマウスは、がん細胞が全く出ないか、もしくは出た場合も増殖が半数以下に抑えられているという結果がでている」そうです。

どうやら、大豆食品、なかでも納豆を常食することは、様々なガンの予防にとても有効のようです。

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soybean-s.gif (1147 バイト) 有害菌に対する抗菌作用

納豆菌は病原菌にたいする抗菌作用があり、チフス菌や赤痢菌、それに病原性大腸菌O-157(腸管出血性大腸菌 Enterohemorrhagic Escherichia coli:EHEC)などを抑制するそうです。また納豆菌が生成するジピコリン酸は、病原性大腸菌に対する抗菌作用があることも立証されているそうです。長野県衛生公害研究所が行った試験では、納豆の抽出液に、3万個あったO-157を40個弱に減らす抗菌効果があったそうです。

抗生物質のない昔は、赤痢、チフスなどの伝染病に対しては、納豆が一種の"薬"として使われていたそうですが、1936年の有馬玄海海軍軍医少佐の「納豆菌ト赤痢菌トノ拮抗作用ニ関スル実験的研究」を始めとして、戦前の海軍の研究には「5カ月間便中ニ、”パラチフス”菌ヲ排泄シ、如何ナル療法モ無効ナリシ保菌者ニ,納豆療法ヲ行ヒ、短時日ニ排菌止ミタリ」(海軍医誌 北大医誌,1936〜1938年)などいう、納豆の抗菌作用を確認した論文があるそうです。

バチルス菌(納豆菌もその一種)からはその後の研究で、バシトラシン、ポリミキシン、ユリスチンなどの抗生物質が分離され(牛嶋彌ら、日本細菌誌,1980年),納豆菌を摂取すると胞子が小腸部で発芽増殖すること、そして病原大腸菌あるいはサルモネラ菌に対する抗菌作用もかなり昔に立証済みなのだそうです。(小沢恭輔、衛生技術会発表、1983年) (岡山県立大学助教授・倉敷芸術科学大学教授 医学博士 須見洋行)  リビングおかやま(第595号)など

1996年にO-157の集団感染症が発生した岐阜市の小学校で実施された、O-157の感 染と生活習慣との関係についてのアンケートによると、ときどき食べる(週一回以上3回未満)生徒と、全然食べない生徒のほうが、納豆をよく食べる(週3回以上)生徒より、保菌者と発病者が多かったそうです。

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soybean-s.gif (1147 バイト) 消化の促進と整腸作用

納豆菌は条件が良ければ、30分で2倍に増殖して、様々な消化酵素を生み出し、人間にとっては消化の難しい大豆の蛋白質などを分解してくれます。これらの酵素は、蛋白質をアミノ酸に分解する「プロテアーゼ」、デンプン質をブドウ糖に変える「アミラーゼ」、中性脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解する「リパーゼ」、繊維質を糖質に分解する「セルラーゼ」、その他に「ウレアーゼ」「パーオキシダーゼ」「カタラーゼ」「ペクチナーゼ」などだそうです。

ビフィズス菌などの有益な腸内細菌の多くは、経口投与されても、腸に到達する前に大体胃酸などで死滅してしまいますが、納豆菌はしぶとく生き残り、腸内で繁殖し、消化を助けてくれます。

また大豆に豊富に含まれるセルロースと、納豆菌が作り出すオリゴ糖は、善玉菌のビフィズス菌などを繁殖させる働きがあるそうで、納豆菌自体の働きに加え、他の善玉菌の働きも活性化させることによる整腸作用があるそうです。

食物繊維は、老廃物や発ガン物質などの排せつを促しますが、現在日本人が取っている食物繊維は平均17gで、目標摂取量の20〜25gに足りません。納豆には、100g中に7gも食物繊維が含まれているそうです。

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soybean-s.gif (1147 バイト) 美容とダイエット効果、更年期障害の軽減

レシチンは界面活性作用があり、良心的な天然化粧品にも配合されていて、皮膚細胞や皮膚表面の水分と油分のバランスを取る働きをするそうです。欧米人に比べて日本女性の肌がなめらかで美しいのは、レシチンを多く含む大豆などの食物を摂取しているからだと言われてるそうです。

レシチンは血液中や血管壁に付着した過剰なコレステロールなどの脂肪分を強力に乳化し、排泄する働きをしてくれるそうです。また大豆には18%の脂質が含まれていますが、そのうち85%がリノール酸・リノレン酸といった身体に良い必須不飽和脂肪酸で、特にリノール酸が50〜60%も占めているのが特徴だそうです。リノール酸やリノレル酸もレシチンと同様の働きを持っていますから、大豆は血管の老化を防ぎ、毛細血管を強化して、高血圧や動脈硬化を防だけでなく、体内脂肪を減らし、肥満も防ぐと言われているそうです。

また大豆タンパクそのものにも脂肪の燃焼を促す甲状腺ホルモンの活性を高め、過剰な脂肪の貯蔵を防ぐ働きがあるそうです。

その他、大豆に含まれるイソフラビンとフラノボイドは女性ホルモンに似た性質があるそうですが、アメリカでは更年期障害の女性には、副作用のあるホルモン剤に代わって、豆腐を1日1丁食べることが推奨されています。

納豆には、抗酸化作用のあり、末梢血管の血行を良くし、細胞の新陳代謝を活性化してくれるビタミンEを始めとして、様々なビタミンなどがありますから、美容にもとてもよいようです。

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soybean-s.gif (1147 バイト) ペットの健康管理に?

インターネットで [natto] をサーチすると、飼料会社の家畜用の消化剤のページがいくつか出てきます。どうも、納豆菌は、人間だけでなく家畜の消化器官の働きも助けるようです。またアメリカのレポートでは、犬や猫のようなペットと、飼い主の腸内細菌群の内容が似てくるそうです。これは、人間の食べ残しをペットが食べますし、犬や猫は飼い主を舐めますから、そうなるのでしょう。

それで今、ペットの犬と猫のエサに納豆を混ぜて食べさせるという動物実験中です。彼らはねばねばも匂いも気にせず食べてますし、今のところ悪影響はなさそうです。これについては、いづれレポートします。

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by Kazuo Shiroki
kshiroki@gaia21.net

Created on 1998/8/25
Last revised on 2003/01/04

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